公園巡り@西東京市
小平市の公園計画の新たな事業について
市は、南西部地域にある94の市立公園・体育施設(総合体育館、テニスコート、競技場など)・ふれあい下水道館、きつねっぱら公園子どもキャンプ場などは指定管理者制度で、鷹の台公園の新規整備と、中央公園グラウンドの再整備は公募設置管理制度(Park-PFI)により整備していく方針を出しました。この新事業を行う法人の公募による選定が今年度行われます。
5月15日、小平市の計画を踏まえ、西東京市で運営されている指定管理の公園の他、民間運営のMUFGパークなどを西東京・生活者ネット議員に案内してもらい公園見学をしました。
MUFG PARKの「まちライブラリー」とは
まず初めにMUFGパーク内にあるまちライブラリーに行きました。まちライブラリーは、場所を作って、みんなに呼び掛けて本を集め、その場所に独自の本棚を作り、本をきっかけにつながりが生まれるというしくみで、全国大小のまちライブラリーがあるそうです。
ここは、三菱UFJ銀行の施設跡地に作られたPARK内に建物があり運営されています。平日にもかかわらず多くの人が利用していました。本棚には様々な本が並んでいましたが、すべて寄贈品。一冊一冊に貼付されたポケットに寄贈者からの本への思いをこめたメッセージと読んだ人の感想が書かれていて、本を通じてのつながりを感じました。
出入りするところは、おしゃれにディスプレイされているほかイベントのお知らせが掲示されていました。そこにあるイベント企画は、サポーター会員になった市民が企画したもので、定期的に開催する会議に参加して、利用者がやってみたいことなどを意見交換して、そこで生まれた企画やイベントが施設を利用して開催されているそうです。
また、タイムカプセル本箱というサービスがあります。「生活の記憶」を本型のタイムカプセルに詰めて預かってもらい自分が設定した期間で開封するしくみで、クラスメートやサークル仲間同士、家族の思い出を未来に届けるなどのための利用があるそうです。
PARK内には、広い芝生の広場、バーべキュー場、テニスコートなどがあり、休日には近隣市から多くの利用者が来るそうです。
民間が運営するからこそできることもあると思いますが、まちライブラリーのような取り組みや市民企画のイベントなどは、小平市の公園を利用して行うことも可能ではないかと思います。
地域の交流の場所 café もぐもぐの森
昼食は、地域密着型レストランcafé もぐもぐの森でいただきました。ここは、企業就労をめざす障がいのある方が職業訓練の一環としての接客や調理補助を行うほか、出来るだけ市内産の野菜を使い地域の交流ができる場所になっているそうです。遊具を置いた子どもが遊べるスペースもあり、子どもを連れたお母さんたちが、おしゃべりを楽しみながらゆっくりお食事されていました。
もぐもぐの森がある障がい者総合支援センター「フレンドリー」は、市内居住の障がい者の自立と社会参加を目的に、基幹相談支援センター、就労支援センター、地域活動支援センター、生活介護事業所等を統合する施設です。障がいのある人だけでなく、地域の人が利用できるよう情報コーナーや会議室の利用もできるようになっています。
小平がこれから進めていく公共施設の複合化等の参考になりました。
市民がつくるローズガーデン
昼食後は、住宅街の真ん中にある小さな公園ローズガーデンに行きました。市民のボランティア団体が市の委託を受けて管理しています。ちょうどバラの満開の時期で多くの市民が鑑賞に来ていました。たくさんの種類のバラが丁寧に手入れされ大切に育てられていて、小平にある多くの提供公園もこのような利用方法があるのではないかと可能性を感じました。
いこいの森公園―自然・人・生き物のふれあいの森
最後に指定管理者が管理運営するいこいの森公園に行きました。公園施設として休憩できる管理棟、スケートボード場、バスケやフットサルができる広場、バーベキューができるスペースがありのんびり歩ける小道や池などがありました。散歩している人がちらほらいたり、ちょうど学校が終わる時間だったので、少しずつ子どもたちが集まり、スケートボード場やボール広場を利用していました。
ボールの使える公園が減っていく中、今後のこだいらの公園計画では、子どもたちが楽しめる公園にしていくために多様な利用の方法を提案していきたいと思いました。
お天気にも恵まれ、みんなとこれからの公園整備の可能性を話し合いながら楽しく充実した時間を過ごすことができました。