「こども基本法」ワークショップ開催 ~こども基本法パンフレットの作成へ
8月27日、小平市中央公民館で、小学生と中学生を対象にこども基本法ワークショップが行われました。
国は今年4月に「こども基本法」を施行。その目的は、こども施策を社会全体で総合的かつ強力に推進することです。
こどもの意見を盛り込んだ小平版パンフレットを
「みんなの思いや意見を聞かせてください」ということでゲームやワークをしながら意見交換をしました。小学生と中学生がいっしょになってグループに分かれ、ファシリテーターの大人が「こども基本法」について説明した後、「世界の子ども権利かるた」でゲームをしました。その後にそれぞれの意見や要望を出しあい、グループの代表者が発表してくれました。
自由に遊べる場の確保や人種の差別なく教育の保障をしてほしい、学校のチャイムはいらない、校則は子どもが必要だと思うもの以外いらない、保護猫支援をしてほしいなど…。
発表された意見と要望をまとめたものは、教育長宛に提出することになっています。そして今後「こども基本法のパンフレット」(小平版)を作成することになっており、その中に盛り込まれます。パンプレットの作成には、もっともっと多くの子どもの声を聴き、子どもにとって本当に必要な内容が盛り込まれたものにしてほしいと思います。
発言された要望に自由に遊べる場所がほしいとありましたが、私が子どもの時に自由に遊べる場所がほしいなど考えもしませんでした。しかし今は、公園にボール遊びはしてはいけないなどの看板が設置されているところもあり、子どもの自由を縛る決まりがたくさんあります。本当にそれが必要なのか、子どもが何を希望しているか、大人たちが勝手に決めてしまうのではなく一緒に話し合って決めていく場をつくっていくことが必要です。
小平にも子どもの権利条例をつくろう
小平で行われていた「子どもの権利条約普及推進事業」が、2021年の事業仕分けで廃止となりました。市は一定の普及ができたといっていますが、不登校は増え続けており、子ども若者の自殺や虐待は過去最多です。今こそ、子どもの権利条約を普及させなくてはいけないと思います。国の「こども基本法」第十一条には、こども施策に対するこども等の意見の反映を義務規定しています。小平でもさらに子どもの意見を聴く場や、子ども若者が中心となって市の政策について話し合う場をつくっていく必要があります。そして、生活者ネットワークとしてずっと要望してきた、「子どもの権利条例」を子ども若者参加で、ともにつくっていけたらと思います。
こども家庭庁発行
こども基本法パンフレット