視察報告「公益社団法人子ども情報研究センター」から、子どもの人権について考える
8月5日、「泉南市の子どもの権利に関する条例」の取組みをうかがった後に、1977年から、同和問題のある大阪府で活動してきた「公益社団法人子ども情報研究センター」の取組について、お話を伺いました。
部落差別の中で、保育所に入れないなど、就学前の子どもの人権を守るために始まりました。現場の先生や親や子どもの悩み、部落関係、保育士みんなが話し合い、研究する場が必要と活動を繋げ、1994年に国が批准する前から子どもの人権を守るために活動を繋げてきました。
泉南市では、政治理念が異なる市長交替があった際も、条例があるから今の仕組みが継続されているとのこと。やはり、条例制定の意義は大きいです。
また、子どもオンブズの必要性についても言及していました。
「教育相談があるのに、なぜオンブズが必要なのか」という考えが、今もまだありますが、子ども不在で、大人だけがやり取りしても、子どもの意見表明や参加もないため、現状からどんどん離れてしまう可能性があり、子どもの最善の利益を守れません。泉南市でも子どもの申し立てやオンブズについて検討をはじめているとのこと、第三者の救済機関は必要だと改めて思いました。
子どもの権利条例制定と、子どもの声を直接聴いて相談または救済につなげていく子どもオンブズパーソン制度が、一緒に機能することが必要であることを確認しました。
「子どもとおとなの、パートナーシップ社会実現をめざす」
子ども差別、体罰、虐待など子どもの人権が侵害される厳しい状況が続いています。私たちは子どもの人権保障に取り組み、反差別、反戦・平和、子どもとおとなのパートナーシップ社会の実現にむけて活動する公益社団法人です。
( 公益社団法人子ども情報研究センターHPより )