2024年12月定例会 一般質問報告②

2番目の質問です。

2.「つながり、支え合う仕組みをつくり、安心して暮らせる小平に」 

 複合化、多様化する生活課題に対応するため

これまでの社会保障制度では、高齢者や障がいなど、対象別のリスクで制度づくりを進め支援を行ってきました。しかし、8050問題や育児と介護のダブルケア、介護離職による生活困窮など、いくつもの課題を抱えていて、どこに相談したらいいかわからないまま孤独を深めている人がいます。このような課題に対応するのが「重層的支援体制整備事業」です。
市として、この事業を進めるにあたりこれまでの取組の継続であり新たな取組は行ってないことから、改めて具体的な提案をし、求めました。

 

重層的支援体制整備事業の3つの柱(相談支援・参加支援・地域づくりに向けた支援)

 相談事業について、市は、どの窓口に行っても必要な支援につなぐ体制はできているとの答弁。相談先に迷った時には、「こだいら生活相談支援センター」(小平市社会福祉協議会)がその窓口になり、必要な支援に丁寧につないでいます。そのための周知の徹底が必要です。
神奈川県座間市では、全職員を対象として、窓口業務を行うための研修を定期的に行っています。また「つなぐカード」を利用して、関係各所の情報共有がスムーズになるほか、相談者が同じ説明する必要がないよう取り組んでいます。小平市でも取り入れるよう提案しました。 

参加支援についても、座間市は先進的に取り組んでいます。ひきこもりなど長く社会とつながることができずにいた人のための、相談や生活訓練や体験学習、就労準備、レクリエーションなど一体的に支援する事業を行っており、参考にするべきです。 

地域づくりについて市は、地域包括支援センターの圏域ごとにオレンジカフェなどの居場所づくりをすすめています。マップを作成したことは評価しますが、必要な人に届いていません。居場所があることで、人と人がつながることができます。地域のつながりが広がるようマップを活用して、安心して暮らせる小平のまちづくりに活かしていくことを求めました。