2025年3月議会一般質問 ①「こどもの学びを保障し、安心できる支援につなげるために」
3月議会では2件の質問をしました。2回に分けて報告します。
1件目の質問
「こどもの学びを保障し、安心できる支援につなげるために」
2023年度の文部科学省の調査では、不登校の状態にある小・中学生は、過去最多の約34万6千人となり、増加し続けています。小平市では、小学校における不登校出現率が国や東京都の値を上回り、低年齢化しています。また、不登校が長期化する子どものいる家庭に、市で行う様々な取組の情報が伝わらず、必要な支援につながっていないケースもあることがわかりました。
作業療法士の利用拡充を
市は、小学校における出現率の増加の要因を無気力と不安と捉えているとの答弁。
成長過程にある子どもは、体や心が未発達な部分があって、子ども自身は、抱えている不安を具体的に言葉にできず、ストレスをためて学校に行くことができなくなってしまうことも考えられます。このような子どもたちへの対応をする作業療法士は、クラス全体及び個別の両面にアプローチして支援につなぎます。現在、作業療法士による巡回が、各小・中学校に年に1回ほどしか行われていません。学校に安心して通うためにも福祉と教育の連携が必要であり、更なる作業療法士の利用拡充を求めました。
必要な情報を届け、支援につなげるために
不登校が長期化しないための対策として学校では検討委員会を随時開催しています。しかしながら、通えずにいる子どもがいるだけでなく、子どもが学校に通わなくなったことで孤立してしまう保護者がいます。困りごとがあった時に初めて学校のホームページをみる人もいるのではないでしょうか。必要な情報は、わかりやすく掲載してほしいと思います。しかし各学校のホームページの作成は、独自に行われているため、掲載方法がそれぞれ違い、必要な情報につながりにくいという課題があります。大切なお知らせについては、統一した掲載方法をしてもらうことを求め、市としても改善していくとの答弁でした。

小金井市ハンドブック「ひとりじゃないよ」
支援団体などの情報も市として発信するべき
市内には、子ども食堂や学習支援、親カフェを運営するなど様々な取り組みを行う団体があります。これについての周知も市が積極的に行うことを求めました。小金井市では提案型市民協働事業で市と支援団体や元不登校だった人、保護者などとともにハンドブックを作成しています。当事者や保護者に役立ててもらうだけでなく、担任の先生がどのように当事者にアプローチしていくかの一助にもなることを述べ、小平市でも作成することを要望しました。