一般質問報告 その1 産後支援を充実し、安心して子育てするために
2025年6月定例会の一般質問報告 その①です。
産後支援を充実し、安心して子育てするために
今年に入り,母親が育児不安から生後4か月の子どもを殺害するという不幸な報道が相次ぎました。このような出来事が起きないためにも産後の支援は大変重要です。産後は、ホルモンのバランス変化が大きく心身ともに体調を崩しやすいことから、初めて出産する人に対してだけでなく、2人目以降や多胎児の産婦も含めてサポートのニーズがあり、きめ細かく対応していくことが必要です。
宿泊・日帰り型等の産後ケアの充実を!
現在市外の医療機関含め4か所で宿泊・日帰り型産後ケアが受けられます。医療機関だけでなく身近で相談しやすい家庭的な助産院での産後支援を希望する声があることから今回の質問に取り上げました。市にも同様の声が届いているとのことで、今後ニーズを見極め助産院と意見交換をして利用について検討していくとの前向きな答弁でした。また、利用月齢を生後4か月までとしており、早産については、出産予定日を基準に修正月齢で受け入れてもらえるようにしているとのことですが、十分とは言えません。家族の協力がなく睡眠不足で体が休まらないなど産後の体調回復がすぐには図れない人も多いことから母体の体調が整う1歳まで支援が受けられるよう長く受け入れをしている施設へのアプローチを積極的に行うよう、さらなる充実を求めました。
訪問型家事育児サポーター事業を利用しやすく
小平市の産後の家事育児支援サービスの利用期間は産後4か月まで、利用回数は5回、時間の上限が10時間です。近隣市では、殆どの自治体が子どもが1歳になるまで利用できる他、利用時間上限も30時間から80時間、回数制限を設けていないところもあります。利用期間や時間、利用を柔軟にできるよう要望しました。多胎児については、3歳の誕生日前日まで利用できますが、さらに必要な家庭があることも考慮するべきです。市は、使いやすい制度になるよう考えていくとの答弁がありました。
また、サポーター事業を行う事業者と保健師や助産師等が意見交換を行う場を設け、利用者ニーズを共有し連携することが必要です。
生活者ネットワークは、産後うつや虐待の未然防止につないでいくための産後のレスパイトの必要性を訴え続け実現しました。安心して子育てできる小平になるようさらなる産後支援の充実を求めていきます。