9月議会一般質問報告1「ひきこもり当事者と家族に寄り添う支援を進めるために」 

2025年度の9月定例会では、2件の一般質問を行いました。

1件目は、8月に会派視察に行った山口県宇部市のひきこもり施策の取組を参考に質問しました。

「ひきこもり当事者と家族に寄り添う支援を進めるために」

2024年に小平市が実施した「子ども・若者意識実態調査」の結果から推計すると16歳から29歳までのひきこもりの状態にある若者が346人いることがわかりました。同じ年の全年齢を含む相談件数が41件ということなので、多くの人が相談につながっていないことがわかります。民生委員や介護ヘルパー等が地域の中でひきこもり状態の人が家族の中にいる家庭があるとわかっていても、当事者が同意しないことには、相談にはつながりません。

宇部市では、山口大学医学部に委託して「ひきこもり支援実践プログラム」を実施。当事者や家族が社会から孤立しない地域づくりを担ってもらうための市民向けのサポーター養成講座をはじめ民生委員や介護事業所、社会福祉協議会、市の職員、主任ケアマネージャーなどそれぞれの立場にある人別に養成講座を開催して支援体制の構築を図っています。

小平市では、民生委員やケアマネージャー等には、東京都のオンライン研修等を紹介していますが、地域全体での支援体制をつくっていくためにも宇部市のような取組が必要です。

また、宇部市では、「NPO法人ふらっとコミュニティ」に委託し、いつでも行かれる居場所の提供をしています。家族心理教育と個別相談を行い、家族関係の改善に向かうよう伴走支援を行っており、2024年には33人が就労や復学につながっています。

小平市でもひきこもり家族会の開催のほかに2024年からは、臨床心理士等による個別相談会も行われていますが、いつでも行かれる同じ悩みを持つ人が行かれる居場所がなく、心理教育や継続したグループワークのような形での学習会が行われていません。宇部市の取組を参考にひきこもり支援を進めていくことを要望しました。

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