自分らしくあるためのアピアランスケア

ヘアドネーションのために髪を伸ばして約2年。やっと31㎝以上に到達しました。本当は、長ければ長い方が、いろんな長さのウイッグが作れるのかと思いますが、髪が痛んでしまい、これ以上伸ばしてもなぁと思いカットして、先日、活動事務局に送りました。ささやかながら、お役に立てればと思います。

 

小平市の2024年度の予算には、がん患者のためのアピアランスケアの助成の予算が組まれています。アピアランスケアとは、がんやその治療に伴う外見の変化に起因する苦痛を軽減するケアのことです。
治療方法の進歩で、抗がん剤治療や放射線治療が入院せず外来でも出来るようになり、患者さんは、これまで通りの学業や仕事を続けながら、社会の中で生活できるようになりました。
治療中は体調に波がある事への配慮が必要なことはもちろんです。治療により変化した外見であってもご自身が気にならなければ、そのまま過ごしていいと思いますが、ウイッグやメークなどは、外見が変化していくことへの苦痛を感じる人にとってはつらさが軽減される効果があります。
また、乳がんによる乳房切除に必要な補正下着は外見だけの問題ではなく、体のバランスをとり、背骨が曲がってしまうことを予防するためにも重要な役割をします。ウィッグや補正下着は、大変高価で今回の予算ではその購入費用の助成が行われます。
多くの人が利用できるよう、しっかりと周知を進めていきます。

今回の予算は、がん患者のためのアピアランスケアの助成ですが、脱毛症など他の病気でもウィッグが必要な人がいます。事故による外見の変化により社会参加を躊躇される人もいます。
これからさらに支援を広げていくよう提案していきます。