ソーラーシェアリングアースデイ@匝瑳へ~てんぷらバスでいく

5月5日、今年で10回目の開催となる千葉県匝瑳市のアースデイに行ってきました。
畑の中に建てられたたくさんのソーラーシェアリングは圧巻の眺めでした。

アースデイ会場に行く前に一番最近設置されたソーラーシェアリングについての説明を受けました。遮光率は三分の1、両面受光で発電できるとのこと。下に立つと、思った以上に地面に日が当たっていて明るかったです。幅が狭いので風速100メートルでも大丈夫、直径4㎝ぐらいの雹が降っても破損することがないよう頑丈で、トラクターが通れる幅と高さもあります。2~30年経っても90%以上の発電能力があるそうです。リサイクルについても全国に43ヶ所あり9割近くがリサイクル、一番分量の多いガラス部分は道路の舗装材等に使われています。もっと技術が進めば食器などにも使用できるようになるとのことです。

 

農業従事者不足解消の一助に

下で育てる作物はブルーベリーや小麦、大豆、お茶などが向いているそうです。直置きのソーラーパネルのような圧迫感もなく、発電できるうえにその下で野菜などが栽培できるなんてほんとに素晴らしいです。

これまで認められなかった、ソーラーシェアリングの発電が農業関連収入となったことなど、農業者不足や日本の自給率の問題にも一助となるのではないのでしょうか。

 

ゼロカーボンをすすめるために

江戸川区は、カーボンマイナス都市実現に向けて、再生可能エネルギーの活用を促進するため匝瑳市と連携協定を結び、匝瑳市内の農地約1万平方メートルで創出された電力を購入して、年間25万キロアットアワーの電力を区立施設の再エネに切り替えました。また協定では、農業体験などの住民交流を行い地域の活性化についても規定されています。

小平市の農地はというと、生産緑地のため現在は、ソーラーシェアリングを行うことができません。しかし、江戸川区のような取り組みをすることで、ゼロカーボンシティ宣言の目標に少しでも近づくことができるのではないのでしょうか。とても参考になる1例でした。

 

最初で最後?てんぷらバス

匝瑳までは、有限会社リボーンが運営する通称てんぷらバス(廃油を回収して再生させたバイオディーゼル燃料(BDF)で走る)で行きました。前日まで能登のボランティアツアーに行っていて、東京に到着して整備後匝瑳にと大活躍です。もちろん運転手さんは交代しましたよ。初めて、てんぷらバスに乗ったのですが、残念なことに、老朽化したバスは近々廃車にされるとか、最初で最後の乗車となりそうです。

ひろばの横のパネルの下で遊ぶ子供たち

会場の匝瑳おひさま広場では、GOCOO・佐藤タイジさん・Yaeさん・加藤登紀子さんのステージを楽しみ、充実した1日を過ごしました。